ASDは、ワーキングメモリの問題があります。必要な情報を記憶にとどめておくのが苦手です。自分の興味のあることの記憶力はすごいのですが、そうでないものに対してはなかなか記憶にとどまらないようです。また、行動の手順や終わりが分かりにくかったりします。新しい情報を柔軟に取り入れるのも苦手で、予定を変更するのが難しいです。感覚的刺激に弱く、そうした刺激にとらわれて行動が止まったり、影響を受けたりします。
手立てとしては、行動の手順やゴールがよく分かるように、スモールステップで切り取ってカードなどで見える化します。予定も変更はなるべくしないで、どうしても変更せざるをえなかったり、新しい情報を取り入れたりするときは、見える化して知らせます。新しい情報は、予告して知らせます。「明日からするよ!」とカレンダーなどにしるしをつけます。感覚的刺激に対しては、環境を調整して、刺激を減らします。そんな支援を心がけています。