ADHDは、日本語に直すと、注意欠陥多動性障害と言われていましたが、今は、注意欠陥多動症などと言われています。不注意(集中力がない)・多動性(じっとしていられない)・衝動性(考える前に行動してしまう)が主な症状の特徴ですが、知的な遅れは少ないです。
不注意とは、集中できない、片付けられない、忘れ物が多いなどのことを言います。周りの音や声がすぐに気になってしまします。時間のコントロールも難しい子がいます。朝早く起きているのに、ぎりぎりになって走って学校へ行くとか・・・。
多動は、その言葉の通り、じっとしていられない、しゃべりまくるなどです。座っているときも子どもなら足をMの字にしていて、手や足や体のどこかが動いています。
衝動性は「待てない」ことです。考えるより先に行動をしてしまいます。授業中、先生の話を最後まで聞かないで、「どういうこと?」「○○は?」と質問したり、答えを先に言ってしまったりします。順番を守れないこともあります。
感情や行動を自分自身でコントロールするのが難しい一面もあります。幼い子どもにはよく見られることなので、周囲からの理解の得られず、ただの乱暴者やだらしのない子、また親のしつけができていないと誤解を受けることもあります。しかし、これも脳の機能的障がいで、本人の性格ややる気の問題ではないのです。